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2006/05/22

トマトソースパスタ:ズワイガニ豪快パスタ

ズワイガニのトマトソースパスタパスタレシピ:トマトベースソース
パスタ:リングイネ


トマトソースパスタ:ズワイガニ豪快パスタ
美味度:★★★★★
新鮮度:★★★☆☆
手軽度:★★☆☆☆
難易度:★★☆☆☆
*評価について




先日、ズワイガニ卸の専門店から、ズワイガニを使ったパスタレシピをつくってほしい、とオファーをいただきました。

「僕はアマチュアですので、結果を保証するものはつくれませんよ。」と申し出ましたが、それでもOKとのことでしたので、快諾いたしました。



そして数日後…

ズワイガニ脚の先から先まで70cm級の、大型ズワイガニの活け締め冷凍ものが3匹分届きました。

まずは味見のために、カニ鍋にしました。

身がびっしり詰まっていて、洗練された甘味のおいしいズワイでした。




ちなみに、ズワイガニは、北陸では越前ガニ、山陰では松葉ガニと呼ばれます。
高いものは、一杯3万円以上します。

高級品をパスタに使うのは勇気が要りますが、ベニズワイガニやワタリガニ(ガザミ)なら、安価で手に入りますので、お試し下さい。





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▼トマトベースパスタ ズワイガニ豪快パスタ 3人分の材料

パスタ…デイチェコ リングイネ 250g
ズワイガニ…1匹(2肩)
にんにく…1~2片
唐辛子…1本
ホールトマト…1缶(あらかじめ手でつぶし、皮や芯を取り除く)
白ワイン…適量
イタリアンパセリ…適量
オリーブオイル…適量
黒コショウ…適量
塩…適量







では調理です。

まず、カニの下ごしらえです。

甲殻類は、殻や間接から、おいしいだしが出ます。

そこで、脚を間接ごとに切り離し、殻を削いで身を取り出しやすくしておき、
脚の付け根もいいだしが出ますので、食べやすい大きさにカットして、
これらを殻ごと調理します。

では、調理に入ります。


はじめに、フライパンにオリーブオイル入れて、つぶしたにんにくを浸し、弱火で香りを出します。にんにくの香りが立ったら、フライパンから取り除きます。

次に、火を中火~強火にしてカニを炒めます。

殻が朱色に染まったら、白ワインを注ぎます。
殻全体が朱色になっていない(火が通っていない)場合は、ふたをして軽く蒸します。

カニの殻が満遍なく朱色になったら、ホールトマトを加えます。
軽く煮詰めたら、一度カニを取り出します(火を通し過ぎないように)。

その後、トマトソースを煮込みます。ただし、トマトソースの煮込み具合は、5~10分程度に留めた方が、ズワイの上品な風味に合うと思います。

煮込んだら、パスタの茹で汁、塩・黒コショウで濃度、味を調節しておきます。
少し黒コショウを利かせた方が、個人的には好きです。

ソースが仕上がったら、カニを戻してソースとなじませておきます。
ただし、カニが大きい場合、パスタを入れるとフライパンが山盛りになってしまい、フライパンを振ることが困難になりますので、パスタを入れる直前に、もう一度カニを取り出しておいた方がラクです。





パスタはデイチェコのリングイネを使いました。
本来は、1.5~1.6mmのスパゲッティーニがベストチョイスです。
今回は、カニと格闘しながら食べるので、時間がかかることを考慮して、太いロングパスタを選びました。


お吸い物と同じかやや濃い位の塩分濃度で、アルデンテ一歩手前に茹で上げます。
パスタが茹で上がったら、ソースに加え、仕上げにEx.ヴァージン・オリーブオイルを回しがけ、手際よくソースとパスタを絡めます

お皿に盛り付けたら、粗みじん切りにしたイタリアンパセリを散らして完成。






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< 調理のポイント・注意点、感想など >


おいしいことは、言うまでもないでしょう。
トマトソースで手がベトベトになりますが、構わずいただきます。

落合シェフのレシピでは、エストラゴンを使っています。
カニの甘味を、さらに豊かに引き立ててくれると思いますので、お好きな方はどうぞ。
今回は、素材をストレートに味わいたかったので、シンプルな仕上げを心がけました。


参考:タラバガニのトマトソース
レシピは、ほとんど一緒です。



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< カニ屋さんについて >

今回、カニを提供して下さったのは、ばんびーのさんです。
http://www.party-bambino.com/

サイトを拝見すると、毎月抽選で1名、ズワイガニのプレゼントがあるようです。

以前、アネージのキャンペーンの記事を書いたら、大量当選したことがありましたので、
今回も、読者さんに当たればいいなぁ、と思います。


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<次回の予告>

ラグー系にしようかな、と考え中。

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2006/05/15

クリームソースパスタ:春野菜と鶏のクリームベースソースパスタ

春野菜と鶏のクリームベースソースパスタパスタレシピ:クリームベースソース
パスタ:リングイネ

クリームソースパスタ:春野菜と鶏のクリームソースパスタ
美味度:★★★★☆
新鮮度:★★★★☆
手軽度:★★★★☆
難易度:★★☆☆☆
*評価について




春野菜のパスタというと、シンプルにオイルベースでいただくのが一番ですが、たまにはクリームベースで、春野菜の淡さとクリームやチーズのまろやかさを掛け合わせるのもいいものです。

使う野菜は何でも結構ですし、たくさん使ってもいいでしょう。
今回は菜の花を使う予定でしたが、ブロッコリーの枝(?)をいただいたので、これを使いました。
商品価値はほとんどなく、一般に流通しませんが、自家製だけあって、なかなかおいしい素材でしたので、菜の花に代えてみました。






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▼クリームベースパスタ 春野菜と鶏のクリームソースパスタ 3人分の材料

パスタ…デイチェコ リングイネ 300g
鶏もも肉…200g
にんにく…1~2片
ブロッコリーの枝…20本くらい
生クリーム…150ccほど
牛乳…100ccほど
ブランデー…30cc
ゴルゴンゾーラ・ピカンテ…40g
パルミジャーノ・レッジャーノ…大さじ2~3
オリーブオイル…適量
黒コショウ…適量
塩…適量







では調理です。

まず、チーズクリームソースをつくります。
フライパンで生クリームを弱火で温め、軽く煮詰めます。

次に、手で千切ったゴルゴンゾーラチーズを入れます。
ゴルゴンゾーラは、ピカンテとドルチェという2種類がありますが、ピカンテの方が刺激の強い香り・味。どちらでも結構ですが、パスタのソースには、ピカンテをおすすめします。

ゴルゴンゾーラを溶かしながら、牛乳を加え、適度な粘度に調節します。
後ほど、パルミジャーノ・レッジャーノを加えるので、この段階では、ややさらっとした仕上がりで大丈夫です。


次に、鶏のもも肉を、別のフライパンで炒めます。
鶏のもも肉は、炒める直前に塩・黒コショウを振っておきます。

フライパンに、オリーブオイルを入れ、、スライスしたにんにくを浸し、中火で香りを出します。にんにくの香りが立ったら、鶏のもも肉を上に乗せ、しっかり焼き色を付けます。
裏返して、裏面にも焼き色を付けたら、にんにくを取り除き、ブランデーを加えてフランベ(着火)してアルコールを飛ばします。

ブランデーを加えたら、軽く下茹したブロッコリーの枝を入れ、さっと炒めます。
下茹は、パスタといっしょに茹でれば結構です。

野菜によって、「下茹→炒める」 「茹でる」 「炒める」 どれがおいしいのか異なりますので、使用する野菜に合わせて選択して下さい。

最後に、チーズクリームソースを加え、ソースと肉汁をよく混ぜ、塩を少しずつ加えながら味を調えます。
パスタを入れる直前に、おろしたパルミジャーノ・レッジャーノを加えてよく混ぜ、ソースは完成です。
ソースは、通常のチーズクリームソースより、少しさらっと仕上がった方が、春野菜を引き立てますので、粘度が強くなりすぎた場合は、牛乳で調節して下さい。
 






パスタはデイチェコのリングイネ。
僕はリングイネが好きなので多用していますが、タリアテッレもOKです。ショートパスタもいいでしょう。

お吸い物と同じかやや濃い位の塩分濃度で、アルデンテ一歩手前に茹で上げます。
パスタが茹で上がったら、ソースに加え、手際よくソースとパスタを絡めます

これで完成です。






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< 調理のポイント・注意点、感想など >


今回は、野菜を1種類のみ使いましたが、いろいろ組み合わせても美味しいと思います。菜の花、グリーンアスパラ、ホワイトアスパラ、タラの芽、ブロッコリー、アーティチョークなどでしょうか。
また、舞茸が大変相性が良いので、加えてもいいでしょう。

ポイントその1は、春野菜の仕上げ。記事の通り、野菜に応じて、茹でるのか炒めるのか選択して下さい。
イタリア料理では、くたくたに野菜を茹でて(とくにブロッコリー)、フォークでつぶしながら食べることが多いのですが、日本人はしゃきっとした野菜が好きなので、今回は軽く火を通しています。

ポイントその2は鶏。表面をカリッと仕上げたいので、ソースと合わせるのは、パスタを加える直前です。
また、ブランデーの代わりに白ワインを使うと、表面がふやけますので、使わない方がいいと思います。

鶏以外でしたら、パンチェッタ(豚バラの塩・ハーブ漬け)もいいのですが、プロシュートやハモンイベリコなど生ハムをレアで使いますと、上品に仕上がります。

誰にでも好かれるレシピですが、ゴルゴンゾーラが苦手でしたら、パルミジャーノ・レッジャーノだけでもOKです。



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<次回の予告>

次回は、特別企画です。おたのしみに。

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2006/05/06

トマトソースパスタ:ジータをイワシのトマトソースで。

ジータをイワシのトマトソースで。パスタレシピ:トマトベースソース
パスタ:ジータ

トマトソースパスタ:ジータをイワシのトマトソースで。
美味度:★★★★☆
新鮮度:★★★★☆
手軽度:★★★☆☆
難易度:★★★☆☆
*評価について




ジータは、直径7mmくらいの穴あきロングパスタ。
そのまま食べてもいいのですが、折ったり茹でてからカットして使うことが多いと思います。

今回はジータにイワシを使ったトマトソースを合わせました。






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▼トマトベースパスタ ジータのイワシソース 3人分の材料

パスタ…デイチェコ ジータ 300g
イワシ…中羽サイズ5~6匹
にんにく…1~2片
唐辛子…1本
ホールトマト…1缶(あらかじめ手でつぶし、皮や芯を取り除く)
アーモンド…15粒ほど
小麦粉…適量
イタリアンパセリ…適量
オリーブオイル…適量
黒コショウ…適量
塩…適量







では調理です。

まず、トマトソースをつくります。
フライパンにオリーブオイル入れて温め、ホールトマトを加えて煮込みます。

トマトソースの煮込み具合は、10~15分程度で、甘味と酸味が程良い感じに仕上げます。

煮込んだら、パスタの茹で汁、塩・黒コショウで味や舌触りを調節しておきます。

次に、ソースとは別のフライパンに、オリーブオイルを入れ、、つぶしたにんにくを浸し、弱火で香りを出します。にんにくの香りが立ったら、フライパンから取り除き、イワシをソテーします。

イワシは、手開きで三枚におろし、小麦粉を軽くまぶして使用しました。
イワシの脂の乗りが薄いようなら、小麦粉を使っています。脂の乗ったものは、そのままソテーします。

はじめに皮面に焼き色をつけ、裏返して火を通したら、唐辛子と砕いたアーモンドまたはスライスアーモンドを加えます。

アーモンドの代わりに、松の実やクルミもいいと思います。

ソテーしたイワシ、アーモンドは、パスタが茹で上がる直前に、トマトソースに加えました。
イワシに小麦粉をつけない場合は、トマトソースと合わせてから、5分程度煮込んで、イワシのうまみをソースに溶かし込むといいでしょう。






パスタはデイチェコのジータ。
100g程度なら、茹でてから包丁で切った方が、きれいです。量が多い場合は、とても間に合いませんので、予め手で折ってから茹でます。

個人的には、6~7cm程度の長さが好きです。


お吸い物と同じかやや濃い位の塩分濃度(1%)で、アルデンテ一歩手前に茹で上げます。
パスタが茹で上がったら、ソースに加え、仕上げにEx.ヴァージン・オリーブオイルを回しがけ、手際よくソースとパスタを絡めます

お皿に盛り付けたら、ハーブを散らして完成。
本当はディルを使いたかったのですが、品切れにつき、イタリアンパセリで代用。






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< 調理のポイント・注意点、感想など >


魚に慣れている方には、簡単なレシピです。

大変おいしいレシピですので、魚好きの方にはもちろん、イワシなど青魚が苦手な方でも、おいしくいただけるのではないでしょうか。

イワシはご存知の通り、DHAが豊富で、良質のたんぱく質に富んだ食品です。
これをトマトソースでいただくのですから、美容・健康には最高のレシピです。

とくに女性の方におすすめしたいのですが、魚をさばくのが苦手でしたら、オイルサーディンでもOKです。
オイルサーディンの場合は、小麦粉をつけずに調理すれば良いと思います。



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<次回の予告>

魚介ばかり連続しているので、肉系にしようかな、と検討中。

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